半硬質PVC(ゴム板)はリサイクルしたポリ塩化ビニルを使っています。
ポリ塩化ビニル(塩ビ)は、耐久性、耐火性、耐水性にすぐれたプラスチックのひとつ。安くて加工しやすいので、もっとも広く利用される素材として、社会を支えています。
ダイトが取り扱っている半硬質PVC(ゴム板)も、ポリ塩化ビニル(塩ビ)を使用しており、刃物とのなじみがよく、小型裁断機でも使いやすいと高評です。
ですが一方で、ポリ塩化ビニルは環境負荷がおおきく、大量生産・大量廃棄が地球温暖化や環境汚染に深刻な影響を与えています。特に廃棄時に発生する塩化ガスやダイオキシン類が、環境に悪影響だと指摘されています。
便利で使いやすいがゆえに、大量生産・大量消費されていくポリ塩化ビニル。それによって破壊される環境をどうにかできないだろうか。環境破壊により、このままでは次世代の子供達が豊かな自然を感じることができない。そういう未来にはしたくないと思い、ダイトにできることはないかと考えました。
そこで生まれたのが、工場で不要になった塩ビ製品から作られたサステナブルな半硬質PVC(ゴム板)です。
本来なら廃棄場で処理される「軟質ポリ塩化ビニル」や「硬質の塩化ビニル製品」などを回収し、新たな製品として生まれ変わらせてリサイクルすることで出来上がったのが半硬質PVC(ゴム板)なのです。
少しでも社会から出るプラスチックを減らし、限りある資源をリサイクルすることで、将来にわたって持続可能な社会を実現したいと思っています。
その取り組みは結果的に、環境だけでなくお客様にとってもメリットがあるものになりました。
それは廃棄予定の資材を使うことで、大幅にコストカットできること。もともと廃棄するポリ塩化ビニルを再利用するので、材料費を抑えることができ、その結果として商品を値下げすることができました。
また、加工性に優れたポリ塩化ビニルを再利用する事により、様々な形に加工できるという特製をいかすこともできます。
ダイトの半硬質PVC(ゴム板)を使っていただいたお客様からは「自社の作業環境にとてもフィットしている」「はじめは裁断板の材質を変えることに悩みましたが、けっこうなコストダウンもでき、やってよかった」というお言葉もいただきました。
次世代の世代に負担を残さず、将来にわたって持続可能な社会を実現を目指す、ダイトの取り組みをぜひ知っていただけると幸いです。